歴史と素適なおつきあい番外編 2025・11・6
![]() 仁田氏は伊豆の豪族工藤氏の一族です。 頼朝が挙兵した時は 平氏追討で、西国や奥州で 戦っています。 仁田忠常兄弟の五輪塔が守られています。 兄2人は石橋山の戦いで亡くなっていますので、 中央が四郎忠常、 左が五郎忠正、 右が六郎忠時の 五輪塔です。 3男がいませんね!? 忠常は 建久4年(1193)富士の巻狩りで 曾我十郎祐成を討ち取りました。 頼朝を守るためでした。 頼朝が亡くなると、北条氏に翻弄されます。 比企の乱では 北条時政の命令で比企能員を殺害し、 今度は 源頼家から北条時政を討つように命じられ、 謀反人とされてしまいます。 建仁3年(1203)に加藤景廉によって 討たれました。 ちょっとかわいそうです。 頼家に仕えていたころ 頼家に富士の人穴探索を命じられます。 ここからは 人穴探検に行った時の ブログに詳しいです。 命じた頼家は瀕死状態になっている 忠常のお見舞いに行ったそうです。 このとき忠常の妻は 三島神社に回復の願いに 出かけましたが、 渡し船が嵐で転覆し、 亡くなったそうです。 仁田氏は新田ともいいますが、 新田義貞とは無関係のようです。 いずれにせよ、 鎌倉幕府成立に貢献した人ですが、 夫婦ともに普通の亡くなり方では ないので 人穴の祟りだったのでしょうか 函南遺産より 発掘調査の結果、 後北条氏の築城術として知られる畝堀がありました。 ところが室町以前の遺物がみつからなかったため、 仁田忠常の居館だったのかは まだ決められていません。 風情のある素適な家でした。 来光川の土手があります。 慶音寺をめざし、 お寺に駐車させていただきました。 鎌倉時代より続く仁田家の菩提寺です。 先祖の仁田四郎忠常公は 鎌倉幕府初代将軍 源頼朝公の 信頼厚く重要な任務を度々任されていました。 (慶音寺のサイト) #
by gannyan1953
| 2025-11-10 05:30
| お城に行ってきた
|
Comments(0)
歴史と素適なおつきあい番外編 2025・11・6
![]() 車とのすれ違いは ギリギリという道で、 山越えして里に出たところに ありました。 ほっと一息です。 里の広がる空間は 丹那断層なんだそうです。 函南町にある神社で 1930年に丹那断層で発生した 北伊豆地震(M7.3・震度7)によって、 神社の石段と鳥居の間に約1mの横ずれが生じました。 丹那断層は、 フィリピン海フレートの先端の沈み込みにより、 数十万年前から活動しており、 その間の地震の繰り返しにより、 累積で水平1Km/垂直に100mほどのずれが 生じたと考えられています。 函南遺産より 丹那断層は、活動繰り返し期間が 700~1000年ということと、 “1000年あたりの平均的なずれの量が 2m前後”であることから、 A級の活断層(日本には、100ほどある)と 認定されています。 神社境内に生じた この「ずれ」は 町の天然記念物として保存されて います。 左の石柱を残して、 右の石柱と鳥居の笠木、貫などは壊れて、 下に落ちた状態で保存されています。 鳥居と石段の間に断層が走り、 鳥居の中心と石段の中心が約1.4mほどずれています。 (昭和57年には神社の裏山が崩れて、 鳥居の台石まで埋まってしまったそうです。 尚、社殿と古い石段の中心がずれていますが、 元々ずれていたようです) もっと右側にあったのが、 左にずれています。 今は治されている 当時の村の道です。 もともとまっすぐだった道だそうで、 うまくカーブしていますので、 いわれなきゃわからないです。 上空から見た丹那断層です。 函南遺産を参考にしました。 丹那盆地は特に好きな場所です。 再訪できて嬉しいです。 時々「函南の湧き水」表示があり、 アッ湧き水だ・・より・・ ちょっと悲しくなります。 でも今でも湧き水があることを、 喜ばなくてはいけません。 #
by gannyan1953
| 2025-11-10 05:28
| 静岡県の歴史散歩
|
Comments(0)
歴史と素適なおつきあい番外編 2025・11・6
![]() 城主は田代信綱です。 コスモスの向こうの山が田代城址になります。 田代メルヘンの里といって 火雷神社から遠望できます。 民地なので、 山にはいることはできません。 20メートルの高さに堀切があり、 多分入り口あたりに館があったのではないかと いわれています。 麓の家の方が教えてくださいました。 鈴木さんという方の土地だそうですが、 山には入れないよと。 いいんです! 熊が出るかもしれないし 田代信綱とは 伊豆の田代氏はこの信綱から 始まるそうです。 伊豆の田方郡田代郷を拠点とし、 代々「綱」がつく名前です。 承久の乱で北条得宗家に 仕え、戦功をあげ、 和泉国の地頭職を得ます。 末裔の田代顕綱は 南北朝の戦いの時、 北朝の足利直義につき 南朝の北畠顕家を撃破しました。 その戦功で足利家の奉公衆に 加えられました。 亡くなった北畠顕家が好きなので、 逃げ若の画像を。 北畠顕家 岩津(現在堺市)の戦いで亡くなりました。 北朝は足利尊氏の部下高師直兄弟でした。 顕家は後醍醐側の公家です。 父は北畠親房・『神皇正統記』の著者です。 学識、武力、そして心のある武将です。 田代三喜は信綱の8代あとの子で 室町から戦国時代の人です。 明に渡って学び、医聖といわれる 高名な医師となりました。 末裔も立派です。 大昔になりますが、 1966年の大河ドラマ「義経」に 中村吉十郎2代目が 田代信綱役をしています。 第26回「あずさ弓」 <あらすじ> 正月十二日、 院の御所へ召された義経と 軍奉行の田代信綱は、 あらためて法皇から 平家追討の院宣を賜った。 義経は戦いに勝つことのほか、 いまだ平家の手に守られている 三種の神器を都へ迎えねばならぬ 苦しい立場にあった。 その夜、田代信綱ら百五十騎が ヤミにまぎれ都を出立した。 あくる日、義経はじめ五十騎は 人びとに気づかれぬよう 野がけに行くような身軽ないでたちで 都を出て、摂津国・渡辺の里へ入った……。 #
by gannyan1953
| 2025-11-09 09:02
| お城に行ってきた
|
Comments(0)
#
by gannyan1953
| 2025-11-08 13:46
| お城に行ってきた
|
Comments(0)
歴史と素適なおつきあい番外編 2025・11・3
![]() 城主はわかっていることは 後北条氏です。 江戸時代には青戸御殿があったので 家康です。 葛西城跡は、中世の城です。 青砥の「と」は戸と思えば、 港・・交通の要衝・・のこと。 近くに中川があるので 船も利用できます。 中川はもともとは荒川水系で このころは旧中川のことです。 城館に適した地になります。 発掘の様子です 鎌倉時代に葛西氏の館があったと いう説もありますが、 はっきりしたことはわからないそうです。 15世紀には城館があったと いうことで、 東京都文化財情報データベースによりますと 関東管領上杉氏(扇谷・山内)と古河公方との争いで 上杉方の拠点だったといいます。 その後 天文7年(1538)に北条氏綱が攻略し 北条方の城になったといいます。 長尾景虎(上杉謙信)の関東進出の際に 攻略され一時上杉方の城になりま すが、 北条氏康と里見義弘の 第二次国府台合戦以後は 北条方の城となり、北条氏滅亡まで続きます。 北条氏のころ拡張され、 堀が掘られ水路や土塁ががあり、 公園部分が城館ではなかったかと いいます。 道路を挟んで両側が 城館跡です。 江戸時代初期には徳川将軍家の鷹狩りの際に 青戸御殿として利用されたこと が知られています。 現在それで御殿山公園になっています。 小田原征伐で北条氏が滅亡していくとき、 持ちこたえていましたが、 家康配下の武将戸田忠次に落とされます。 江戸幕府の時代には 将軍家の御殿となり、青砥御殿といいました。 参考:葛飾区郷土と天文の博物館・ 東京都文化財情報データベース 道路を渡ると分断された 葛西城址が葛西城址公園になっています。 ここは子供達が遊ぶ公園になっていて 城址らしさはありません。 先に神社があります。 青砥神社 ![]() 葛飾区郷土と天文の博物館 御殿山遺跡といわれます。 ![]() ![]() ![]() ![]() #
by gannyan1953
| 2025-11-03 23:25
| 東京都 歴史散歩
|
Comments(0)
|
カテゴリ
全体
都筑区中川の歴史や地名 血流れ坂 港北ニュータウンの歴史・老馬 室内学習・歴史と素適なおつきあい お城に行ってきた 鎌倉の歴史 東京都 歴史散歩 神奈川県の歴史散歩 平将門・鉄・秩父・神社 神様の話 古代製鉄・鉱物 鉱山 高麗氏 渡来人 地名 柴犬朔太郎 前足 湾曲 静岡県の歴史散歩 岐阜県の歴史散歩 京都の歴史散歩 福岡県の歴史散歩 宮城県の歴史 群馬県の歴史散歩 埼玉県の歴史散歩 栃木県の歴史散歩 長野県歴史散歩 山梨県歴史散歩 滋賀県の歴史散歩 山形県の歴史散歩 福島県の歴史 塩の道 新撰組 対馬の歴史 丹那トンネル 頚椎症性神経根症の手術 ユーシン渓谷 愛知県三河の歴史 愛知県尾張の歴史 巨石遺跡を訪ねて英国・アイルランド 北海道の歴史 奈良県の歴史散歩 ゼニガメ ピーちゃん 中川歴史ウォーキング 和歌山県の歴史散歩 青梅街道 日光街道 中原街道 奥州街道 甲州街道 富山県 歴史 東海道歩き57次 屋久島 京街道 千葉県 エキサイトブログ 沖縄県 新潟県 茨城県 歴史散歩 福井県 未分類
以前の記事
2025年 11月
2025年 10月 2025年 09月 2025年 08月 2025年 07月 2025年 06月 2025年 05月 2025年 04月 2025年 03月 2025年 02月 2025年 01月 2024年 12月 2024年 11月 2024年 10月 2024年 09月 2024年 08月 2024年 07月 2024年 06月 2024年 05月 2024年 04月 2024年 03月 2024年 02月 2024年 01月 2023年 12月 2023年 11月 2023年 10月 2023年 09月 2023年 08月 2023年 07月 2023年 06月 2023年 05月 2023年 04月 2023年 03月 2023年 02月 2023年 01月 2022年 12月 2022年 11月 2022年 10月 2022年 09月 2022年 08月 2022年 07月 2022年 06月 2022年 05月 2022年 04月 2022年 03月 2022年 02月 2022年 01月 2021年 12月 2021年 11月 2021年 10月 2021年 09月 2021年 08月 2021年 07月 2021年 06月 2021年 05月 2021年 04月 2021年 03月 2021年 02月 2021年 01月 2020年 12月 2020年 11月 2020年 10月 2020年 09月 2020年 08月 2020年 07月 2020年 06月 2020年 05月 2020年 04月 2020年 03月 2020年 02月 2019年 12月 2019年 11月 2019年 10月 2019年 09月 2019年 08月 2019年 07月 2019年 06月 2019年 05月 2019年 04月 2019年 03月 2019年 02月 2019年 01月 2018年 12月 2018年 11月 2018年 10月 2018年 09月 2018年 08月 2018年 07月 2018年 06月 2018年 05月 2018年 04月 2018年 03月 2018年 02月 2018年 01月 2017年 12月 2017年 11月 2017年 10月 2017年 09月 2017年 08月 2017年 07月 2017年 06月 2017年 05月 2017年 04月 2017年 03月 2017年 01月 2016年 12月 2016年 11月 2016年 10月 2016年 09月 2016年 08月 2016年 07月 2016年 06月 2016年 05月 2016年 04月 2016年 03月 2016年 02月 2016年 01月 2015年 12月 2015年 11月 2015年 10月 2015年 09月 2015年 08月 2015年 07月 2015年 06月 2015年 05月 2015年 04月 2015年 03月 2015年 02月 2015年 01月 2014年 12月 2014年 11月 2014年 10月 2014年 08月 2014年 07月 2014年 06月 2014年 05月 2014年 04月 2014年 03月 2014年 02月 2014年 01月 2013年 12月 2013年 11月 2013年 10月 2013年 09月 2013年 08月 2013年 07月 2013年 05月 2013年 04月 2013年 03月 2013年 02月 2013年 01月 2012年 12月 2012年 11月 2012年 09月 2012年 08月 2012年 07月 2012年 06月 2012年 05月 2012年 04月 2012年 02月 2011年 12月 2011年 11月 2011年 10月 2011年 09月 2011年 08月 2011年 07月 2011年 06月 2011年 05月 2011年 03月 2010年 07月 2009年 07月 2008年 07月 2006年 10月 2006年 07月 2003年 06月 2003年 04月 2003年 03月
フォロー中のブログ
最新のコメント
最新のトラックバック
ライフログ
検索
タグ
パワースポット(32)
その他のジャンル
ブログパーツ
最新の記事
外部リンク
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ファン申請 |
||