2020オリンピックマラソンコース①歴史と素適なおつきあい番外編 2019・1・4 中川歴史ウォーキング47 東京オリンピックのマラソンコースを歩くことにした 第1回 約9キロ 千駄ヶ谷駅・・沖田総司終焉地・・四谷大木戸跡・・小泉八雲旧居跡 ・・防衛省前・・市ヶ谷八幡宮・・飯田橋・・水道橋・・神田駅 千駄ヶ谷 新宿御苑あたりを水源とする渋谷川上流にあり、多くの萱があった。 それを一日に千駄(駄は馬に積む荷物の重さの単位)積んだ事からという。 戦後最初は米軍の遊び場となり連れ込み旅館が多かったが、 1964年の東京オリンピックで一掃され、多くは湯島に移動したという。 千駄ヶ谷駅を出たら道を渡って左に行く 陸橋の手前右に階段があるので下りる そこが国立競技場から出発した選手たちの 最初の道路 左に行く(北) 大京町 江戸幕府の常備兵力の大番と人名と思われる右京が合併し 大京町となった。 西への警護に多くの旗本が住んだ。 植木屋平五郎の家で療養したという。 もうひとつの終焉の地は今戸神社 少し進むと 新宿御苑が内藤家屋敷だったころ 屋敷神だったが、明治5年ここに移転した ここに駿馬塚がある 内藤家の伝説にかかわる馬のことで 家康入府後、家臣だった内藤清成を呼び 新宿御苑あたりを示し 「馬でひといきにまわれるだけの土地を与える」 といわれ 馬でぐるりと走ったが 疲れて馬は死んでしまった ここに埋められたという 18代内藤家当主によると その話は伝説で青梅街道の要所を 信頼できる配下に治めさせたかったのではないか。 明治になるまでここを治めたことは 大変珍しいことである という。 愛馬は死んでしまったが、東京ドーム14個分 20万坪を拝領した のちに3分の1を内藤新宿という宿場を作った 内藤清成さんも青山忠成さんも 三河岡崎の生まれで ともに江戸に地名を残した 沖田さん終焉の地にも川の跡があったが 渋谷川である もともと水の流れが少ない川だったが、 新宿御苑、明治神宮の湧き水 ここ四谷大木戸の水番所から余った水が 流され 水車がまわる風景になった 渋谷川上流の河骨(こうほね)川は 唱歌「春の小川」のモデルといわれる。 用水と川 まっすぐ進むと ちょっとディープな市ヶ谷散歩でまわったコースが 目の前に広がる。重なるところも多い。 富久町 明治になって久しく富むからつけられた。 バブルの地上げで家屋が穴あき状態になっているが、 地上げされた場所には高層マンションができている。 地上げの後には道路建設のための立ち退きがあり、 未だ道路建設は立ち退きが進まず難航している。 2度までも立ち退きを要求される土地柄である。 久しく富む街になって欲しいと思う。 富久(とみひさ)町を右に行く ここからまっすぐ進む。 小泉八雲旧居跡 明治29年(1896)から六年間ここで過ごした。 東大で英語の教鞭をとっていた。亡くなったあとの教師は夏目漱石だった。 1850年ギリシャで生まれ父の故郷アイルランドで育った。 アメリカでは黒人女性と結婚している。2年で離婚。 日本に特派員として訪れ日本の印象が忘れられず再来日した。 松江で日本人のセツと結婚し、熊本、神戸と転々とした。 再話文学として有名で昔話に興味を持ち小説を書いた。 怪談で有名である。 ダブリンで過ごしたとき、父の言うキリスト教より、 ドルイド教に興味を持っていたという。 アイルランドは妖精の国といわれるが、その風土が ロマン、幻想的な小説になったと思う。 私が今までで一番怖かった話が 小泉八雲の幽霊滝の伝説である。 小学生のころラジオの朗読劇で聞いた。 合羽坂下 由来は江戸時代「蓮池」という池に 大雨が降るとカワウソが現れた。 これを河童と勘違いしたという。 数学に関係したところ 道灌の娘である 陸橋で水道橋方面に行く。 藤田東湖最後の地 後楽橋をすぎると現在の右側道路に 藤田東湖邸があった。水戸学の大家で 幕末に多くの志士たちに影響を与えた。 安政の大地震で一度は屋内から逃げたが 母が火鉢の火を心配し戻ったので 母を追い、崩れる梁を肩で受け止め 母が救出されてから力尽き圧死した。 西郷隆盛が清らかな人だったと惜しんだ。 カトリック神田教会 明治7年(1874)この地に創設 ラテン学校があり、そこにザビエルに捧げる聖堂となった 大火で焼けたり、震災で聖堂は失われたが 昭和3年(1928)現在の建物が建てられた ここにザビエルの聖遺骨が祭壇にある 以前夕方に聖堂に入ったら夕日で照らされる ステンドグラスに息をのむほど美しかった マリア様のパワースポット一押しの場所である。 神保町を左に行く 神保町 地名の由来は戦国大名神保氏からである。 もとは上野国多胡郡の神保邑の発祥で 江戸時代佐渡奉行を勤めた。 明治になって地名に神保の名をとった。 小川町だったころ大火で焼失し、神田高等女学校教員の 岩波茂雄が古書店を開いた。 夏目漱石や哲学叢書の出版で成功し岩波書店が起こった。 大学生が足を運び書店、カフェなどでき、 ない本はないとまでいわれる本屋街になった。 司馬遼太郎が「街道をゆく」で米軍がここの古書が焼失する事は 文化的に大きな損失だと空襲を避けたと書いているが真偽はわからない。 小川町 江戸時代は鷹狩りを行う鷹匠が住んでいたので 元鷹匠町だったが、生類憐れみの令がなくなってから 元禄時代に小川の地名になった。 太田道灌は 「武蔵野の小川の清水たえずして岸の根芹をあらひこそすれ」 と歌った。 小川の流れる風景が由来になったのだろうか。 正岡子規が勤めた新聞社や坊ちゃんの主人公が 学んだ学校があった。 今ではスポーツ品店が多くある。 須田町 江戸時代はすたといわれた。 運河が交差する要所で 明治になると都電のターミナルの要所となる。 万世橋駅が作られ中央線の起点となった。 戦後米軍から流れた真空管を扱う露店が多くなり 秋葉原の原型となった。 神田 神田は伊勢神宮の御田(おみた・みたなど)だったところで、 大手町から駿河台までの丘陵を神田山といった。 江戸時代に丘陵をを切り崩し 日比谷入江、日本橋浜町、京橋あたりの沼地、海を 埋めた。 神田山を削って掘割にして今の神田川をつくり 日比谷の入江に注いだ平川の氾濫が城下に 水害をもたらすのを防いだという。 「江戸っ子だってねぇ」「神田の生まれよ」 と森の石松の浪花節にある言葉は有名である。 昔から神田明神の氏子がいなせな民衆が 多かったからといわれる。 その手前 十思公園に行くこの細い道 渋谷川の跡である
by gannyan1953
| 2019-03-06 21:14
| 東京都 歴史散歩
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